ミュウと日向の物語

【ミュウと日向の大学時代の物語】と【輝の行政書士試験に受かるまでの奮闘記】です。他の物語も書いていきます。🐈

輝の猫~ミルVSココ3~

↑カテゴリー別のタイトルで、編集しています。【輝とミルのこと】【輝とココのこと】を、それぞれクリックすると、ミルの話し、ココの話し、だけが見れます。🐈



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私の部屋の窓際にある小さなタンスの上の座布団は、ミルが来たころ、怯えて外も見れないときに設置して、ミルが、外を見ることを楽しむことが、出来るようにしたものだ。

ミルは、ここが、大のお気に入りで、窓の外の鳥さんと、おしゃべりしたり、くつろいで外をゆったり眺めている。

私が、夜に、眠りに2階に上がると、付いてきて、そのお気に入りの座布団で眠る。
寒いときは、眠っている私の布団の上に乗り、私の足にくっついて眠る。

その日の夜も、ミルは、一緒に私の部屋に上がってきて、その座布団の上に乗り、眠ろうと丸まっていた。

しばらくして、ココが、階段を上がってきて、そろそろと私の部屋に入ってくる。

ミルの一番のお気に入りまで、取られるのは、可哀想なので、それまで、ココには、一階のお母さんの部屋で、眠ってもらっていた。

「ココ。下に行って、お母さんと眠っておいで。」と、優しく注意するが、ココは、どうしても、私の部屋で眠りたいらしく、言うことを聞かない。

ミルのことが、羨ましくて仕方がないようだ。

一目散にミルの座布団の上に乗って、ミルに「どいて!どいてよ!」と駄々っ子のように、押し退けようとする。

私が、「ココ、ダメよ。そこだけは、ミルに置いといてあげて。」と、ココを抱っこして、下に降ろす。

ココは、怒られたと思って、必死に身繕いをする。
一心不乱に、身繕いを続けて、「ぶへっ。ぶへっ。」と咳き込む。
唾が、飛び散る
それでも、身繕いを続ける。

怒っているわけではないのだが、ココは、ちょっと注意しただけで、いつも、この行動をする。

何とか、自分で、気を落ち着かせようと身繕いをしているのだが、まるで落ち着けず、パニック状態になるのだ。

かなりのストレスになるらしかった。

{ああ、この子は、あまり、注意出来ない。こんなに、ストレスに感じてしまう。可哀想に。}

一心不乱に身繕いを続けるココを、優しく抱きしめて、
「ココ、別に怒ってないし、嫌いになってるわけじゃないよ。ココが、何をしても、変わらず大好きだから、そんなに、ずっと気にしないで。」と、ココに囁く。

しばらく、ココが落ち着くまで、優しく撫でてあげる。

ココは、メンタルが、弱い。
すぐに、こんな感じになってしまう。

様子を見ていたミルが、座布団から降りて、部屋を出ていく。

ココに場所を譲ってくれたようだ。
ミルは、優しい。
ミルは、そんなにしてまで、場所を取りたいとは、思わないようだ。

ココが、嬉しそうに座布団に飛び乗る。そのまま、そこで、嬉しそうに眠ってしまう。

明け方、目を覚ますと、ミルは、私の布団の上で、私の足にくっついて眠っている。
いつの間にか、戻ってきて、ここで眠っていたらしい。
起き上がって見ると、足にしがみつくようにして、幸せそうな顔で眠っている。

ミルの寝顔は、本当にかわいい。
しばらく、寝顔を見ていると、座布団で眠っていたココが、気がついて、布団に降りてくる。

そして、眠っているミルに近付いて、「どいて。」と、ミルを押し退けようとする。

寝起きのミルは、どきたくなかったらしく、腹がたったようで、ココに本気で襲いかかる。

低空姿勢のココに、上から覆いかぶさる。

「ギャ~!」
ココの大きな悲鳴が響く。
ココの毛が、飛び散る。

私は、慌てて、大声で、
「ミル!やめて!」と叫ぶが、2人のバトルは、止まらない。

低空姿勢のココと、上から睨みつけるミルとのバトルが、繰り広げられる。
何度も、ココの毛が舞い散る。
ココは、負けても負けても、低空姿勢からの攻撃を続ける。

何とか、2人の間に入って、暴れるココをだき抱えて、布団から離す。

ココは、興奮を押さえるように、また、「ぶへっ、ぶへっ。」と言いながら、身繕いを始める。

ミルは、そのまま、落ち着いて布団で眠り始める。
今回は、譲りたくなかったようだ。

ミルの頭を、優しく撫でて、そのまま、眠らせてあげる。

身繕いしているココの様子をみる。
毛は、飛び散ったが、ミルは、加減してくれていたらしく、怪我も噛んだ跡も見当たらない。
毛だけ、抜いたようだ。

身繕いを続けるココに、
「ココ、ミルは、本気出したら、勝てるんだから、あまり、わがまま言っちゃダメよ。」と言いながら、落ち着くまで、優しく撫でる。

ミルの体重は4.8kgで、ココは3.8kgて、一回りも大きさが違うのだから、ミルが本気を出せば、いつでも勝てるはずなのだ。

ココは、ミルに本気で怒られても、取れるまで、しつこく繰り返して、低空姿勢で攻撃しにいくので、ミルは、いつもは、面倒くさくなって、結局、譲ってしまう。

それからは、ミルは、空いているときだけ、その座布団に乗るようになった。

座布団が、空いていないときは、鳥さんとは、窓の下の絨毯に座りながら、楽しそうに喋る。

ココは、ミルが羨ましくて仕方がないようだ。
ミルを可愛がっていると、ミルを追っ払いにくる。
ミルが、くつろいでいる場所で、幸せそうにいると、場所を取りにくる。

ミルのくつろぐ場所は、そこらじゅうに、たくさんあるのだが、くつろいでいるのを見つけると、その都度、追い払いにくる。

挙げ句の果てに、ミルを部屋から追い出してしまうようになった。

お母さんが、
「ココ!ミルと仲良くしなさい。そんなことしてたから、前の家で、追い出されたのよ。逆なの。仲良くしたら、家にいれるのよ。」と、ココに注意する。

ココは、理解出来ない。
{生き残るのは、一人だけだ。}と、思い込んでいる。



🐈つづく🐈