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履歴書を送付したことに達成感を覚え、満足して、いつもの日常に戻る。
いつもの日常..
いや、いつものではない。
西山所長が入院中で仕事が増えている。
しかも、この業界ならではの、忙しいシーズンに突入していているので、負担が半端ない。
何故、いつも、あの人は、忙しいこの季節に休むのか..
2年前に足を骨折して2ヶ月使い物にならなかったときも、この季節だった。
理不尽さにこみ上げるものがあるが、仕方ないと自分に言い聞かせ、仕事をこなしていく。
ヘロヘロになりながら、3日経った朝10時半過ぎに、私の携帯にメールの着信音がなる。
{また、宣伝メールか}
疲れを感じながら、無造作に携帯を取る。
転職サイトからだ。
{ああ、ご丁寧にお断りのメールをくれるなんて、親切なところだな。しかも、返事が早い。}
小さな優しさに少し微笑みながら、メールを開く。
[履歴書の送付をありがとうございました。
次のステップのweb面談ですが、スマホでも可能です。日程ですが、平日でも大丈夫でしょうか?]
「ひゃっ!」
私は、途中まで読んだところで、驚いて、声をあげて、携帯を落としそうになる。
慌てて口をおさえ、ゆっくりと後ろの席の福山さんを見る。
{大丈夫。何も気付かれていないようだ。}
書類審査を通過した??
あんなに好き勝手書いた履歴書で?
しかも、あんな写真で?
???
私は、かなり混乱して、頭を抱える。
ダメだ!動揺しすぎている。
昼休みになってから、落ち着いてメールを見よう。
とりあえず、この山のような仕事を平常心でこなそう。
私は、お昼まで無心で仕事をさばいていく。
あっという間にお昼になり、いつもランチを食べている誰も来ない場所に、慌てて行く。
{慌てていたから、さっきのは読み間違えたのかも。いや、もしかしたら、蜃気楼のようなものかも。}
私は、深く深呼吸をしてから、メールをゆっくり見ていく。
先ほど読んだ文面は、蜃気楼ではなかった..
[平日でもよろしければ、○月10日は、ご都合いかかでしょうか?土日になりますと、次は、27日の日曜日になってしまいます。時間の調整を致しますので、ご連絡をお願いいたします。]
{.....}
事態を呑み込むまで、しばらく、放心する。
{つまり、あの好き放題書いた履歴書は、通過したのね。}
ふむ、OK。理解したわ。
ウエブ面接は、スマホでも大丈夫ですと親切に書いてもくれていた。
なるほど、自宅でスマホで面接するのね。
スマホでオンラインでしたことないなあ。
会社だと、zoomでするんだけど、zoomなのかな??
まあ、それは、後にして、日にちね、最近は、面接日の希望を聞いてくれるんだ。
しかも、土日までしてくれるんだ。
最近は、親切になったもんだね。
え~と、平日だと、○月10日ね。
って、明後日じゃない!!
明後日..
そうか、最近は、そんなに急ぐのか..
やる気を見せるには、普通は、10日にしたほうがいいんだろうな。
私も早く面接してもらいたいし。
{早くしたい}
私の本当の気持ちは、そうだ。
{....}
しかし、今は、所長入院中という非常事態だ。
{二週間とか言ってたな..}
ああ、本当に!
使えないやつだよ!
仕方ない。
復帰してきた後の日にするか。
私は、ため息をついて、メールを打ち始める、
[書類審査を通していただき、ありがとうございます。とても嬉しく、早く面接していただきたい気持ちでいっぱいなのですが、すぐに有給を取りにくい環境下のため、26日でお願い致します。]
ひととおり打って、何回か見直し、送信する。
送信して落ち着き、ゆっくりとお昼ご飯を食べ始める。
でも、まさか、次のステップにいけるとは思わなかったな..
いったい、どんな人達が働いているんだろう?
ホームページで調べてみないとな。
ウエブ面接って、どんな感じなんだろう?
何か用意するものあるのかな?
これも、調べとかないとな..
何をしたらいいのか、いまいち分からず、上の空で、ご飯を食べ続ける。
お昼が終わって、ボ~っと仕事をしていると、3時過ぎにメールの着信音がする。
ゆっくりと後ろの福山さんに気付かれないように、落ち着いて、メールを開く。
[では、26日の朝10時で、お願い致します。10分前に操作説明のため、電話をいれますね。よろしくお願い致します。]
{回答が早いな..}
とりあえず、ウエブ面接を受けることになったようだ。
まだ、日にちがあるから、いろいろ、ゆっくりと調べよう。
私は、了解とお礼の返信メールを入れる。