↑カテゴリー別のタイトルで、編集しました。【輝の行政書士試験】をクリックすると、ひかるの行政書士試験合格までの物語だけが、出ます。🐈
麻美ちゃんから、メールが、来た。
かなり心配しているのが、文面から、分かる。
早速、麻美ちゃんに電話する。
「麻美ちゃん、仕事終わって疲れてるときに、ごめんね。」
と続けて、事故の状況と、お母さんの国民保険が使えないので、「第三者行為による傷病届」のことを教えて欲しいと言う。
お母さんは、私の扶養に入っていないので、国民保険だ。
そのほうが、今のところ、お母さんには、都合がいいからだ。
代わりに私の税金が、高いが.....
また、状況が変われば、検討するつも
りだ。
「輝ちゃん、何、その相手!おばちゃん、怪我してるんやろう?人身にして、裁判に持ち込んで、コテンパンにしてやんなよ!」と、かなり、ご立腹だ。
「だって、腹立つわ。後遺症でも残ったら、どうすんのよ!ムチ打ちでも、後から出てくるの、よく聞くし。」と麻美ちゃんの怒りは、延々と続く。
確かに、後遺症は、怖い。
一年後とかに出てきたら、どうしたらいいんだろうと不安になる。
「最終的に考えて、人身にするほうがいい場合は、そうする。」と答えて、
第三者行為による傷病届の仕方を教えてもらう。
麻美ちゃんが、言うには、必要な書類を揃えて、市役所の国保年金課に申請したらいいらしい。
市役所のネットで、申請書類や必要な書類が分かるし、分からないことは、その課で、教えてくれるとのことだ。
申請したら、その控えを持って、病院にいけば、7割を返してくれる。
つまり、国民保険が使える。
この時点では、市が、立て替えていることになる。
もし、最終的に、審査の結果で認められない場合は、たまに、また払わなければならないこともあると注意してくれた。
私は、麻美ちゃんに、「ありがとう。明日、早速、会社のパソコンで、調べてみる。」とお礼を言う。
「輝ちゃん、落ち着いたら、今度は、斗真抜きで、ゆっくり、ご飯に行こう。」と麻美ちゃんは、笑って電話を切る。
斗真....
斗真は、麻美ちゃんの中学生の一人息子だ。利口で、かわいい。
斗真は、幼い頃から、私に懐いてくれている。
紳士的で、「さあ、どうぞ。輝ちゃん。」と、小さい頃から私をエスコートして、ドアを開けてくれたりする。
折り紙で作った首飾りをプレゼントしてくれたりもする。
はっきり言って、そんじょそこらの男より、紳士的だ。
私の周りには、時代遅れのパワハラ、セクハラ発言だらけのバカ親父が多い。
アメリカだったら、あんたら、訴えられて、とうに消えてるよって奴が多い。
別に私に向かって言っている発言ではないのだが、聞いていて気分が悪い。
斗真が、小学校一年生のとき、麻美ちゃんから、ご飯を食べながら相談された。
学校の先生から、「ちょっと問題があるから、特別学級に移ったほうがいい。」と言われたけど、「ほっといてください。うちの息子に関わらないでください」って言ってやったのよ。
と、愚痴っていた。
私には、斗真のどこに問題があるのか、さっぱり分からなかった。
麻美ちゃんが言うには、
期限を守れない。興味のあることは、没頭するけど、他が出来ない。
集中力が足りない。
こういう感じのを、最近は、病名があるらしい。
私たちのときは、無かったらしい。
私が、「斗真は、何も問題ない」。と答えたら、麻美ちゃんは、大喜びしていた。
ん?今度は斗真抜きで??
あ!そっか。前に、斗真と3人で、近所に出来た焼肉食べ放題のチェーン店に行った帰りに、麻美ちゃんが、そんなこと言ってたっけ。
斗真は、よく麻美ちゃんと食べに行くときに、一緒に付いてくる。その日も会社帰りに、3人で焼肉屋に食べに行った。
焼肉食べ放題なので、私と斗真は、張り切っていた。
斗真が、この店は、これがお薦めなんだと、いろいろセレクトして、ばんばん頼んでくれた。
麻美ちゃんは、取り分けたりするのが得意で、肉を焼いては、ハサミで器用に切って、私達に取り分けてくれた。
斗真は、化学が大好きで、学校でも、サイエンスクラブに入っていて、私に、今している実験とか、最近の科学の話しを、ずっと話し続けていた。
私も、化学式だとこうなるのかな?あの原理はどうなるの?とか、マニアックな会話を夢中で、2人で、お肉を頬張りながらしていた。
麻美ちゃんが、「もう!文系の私には、入っていけない!」と怒ったので
「○△✕☆☆」と謝ると、
「輝ちゃん、お肉を口にいれ過ぎてて、何言ってるか分かんない。輝ちゃん、ロースもう6皿目だし。」と笑う。
私は、やせの大食いだ。
斗真も、育ち盛りなので、よく食べ
る。
ラストオーダーで、
斗真は、お茶漬けとヨーグルトジュース、たこ焼きを頼み、
麻美ちゃんは、温かいお茶だけを頼んだ。
私は、ラストのデザートを張り切って、自分で頼んだ。
麻美ちゃんが、「だから、輝ちゃん、お腹壊すってば。」と笑う。
三種類のソフトクリームと、チョコレートケーキ、チーズケーキの5つの皿とホットコーヒーが私の前に並べられた。
帰りに、麻美ちゃんが、斗真に、「斗真がいたら、私が全然、輝ちゃんと喋れないし、輝ちゃんも食欲に走っちゃって、落ち着いて私と話が出来ないから、次は連れてこないからね。」と、忠告していた。
そうだった。そうだった。
思い出した。
斗真がいると、楽しいんだけどな。
でも、麻美ちゃんと2人で落ち着いて食べるのもまた楽しいんだよな。
今日は、もう寝て、明日、会社で、いろいろ調べよう。
🐈続く🐈