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私が一番よ!のココ
昨日のミルの追いかけっこの疲れを引きずりつつ、いつものように起きて、
コソコソしないように、ミシン台の上の窓を開けて、ミルに見えるようにしてから、
「では、ミルさん。これから、あの子に、ごはんをあげてきますね。」と、了解を得てから、外に行く。
「いやぁ、昨日は、大変だったよ。」と、彼女の頭を撫でながら、カリカリを与える。
ミルが、満足そうに、その様子を見ている。
いつもの支度と用事を済ませて、会社に急いで行く。
なんだか、今日は、だるいな。
いや。今日は、金曜日だから、頑張ろう。
頑張れ!わたし!ファイト!
自分で自分を鼓舞して、仕事する。
一段落して、ふと、思いつく。
{あ、そうだ。ダメ元で、麻美ちゃんに、頼んでみよう。斗真の教育に、動物を飼うのは、いいかもしれないとか、前に会ったときに、言ってた。}
麻美ちゃんは、私の小学生からの友達で、一人息子の斗真と旦那と3人で、一軒家に住んでいる。
早速、麻美ちゃんに、メールする。
仕事が終わったら、メールを見て、考えてから、何か返信してくれるだろう。
「麻美ちゃん、久しぶり。この前は、楽しかったね。突然なんだけど、前に、動物飼おうかなって言ってなかった?実は、一歳くらいのメスのキジトラ猫さんが、うちに通ってきてて、良かったらどうかなって。ほら、うちには、ミルがいるからさ。勿論、すぐにじゃなくって、引避妊手術も済ませて、トイレも覚えさせてから、引き渡すよ。慌てないから、検討してくれないかな?」
よし、これで、慌てずに待とう。
ていうか、避妊手術させなくちゃな。
おっ!トイレトレーニングもさせないと。
なんか、よく分からなくなってきたから、帰りにホームセンターで、シェルターハウスも買って帰ろう。
最悪、ミルが、遊ぶだろう。
定時になって、ホームセンターに寄って、ちょうどセールで半額になっていたシェルターハウスを買って、病院に急ぐ。
「お母さん、調子、どうかな?」と、
尋ねると
お母さんが、私を見て、
「お姉ちゃん、なんか、今日は、疲れてるみたいだけど、大丈夫?」と、逆に心配して聞く。
{さすが、母。すぐ、バレてしまう。しかし、昨日の騒動を話す訳には、いかない。}
「いや、金曜日だからかな。それより、ミルの姉妹猫のこと、メールで、麻美ちゃんに、頼んでみたよ。まあ、返事待ちだけどね。」と、ごまかす。
「飼ってもらえたらいいのにね。そうそう、浅井先生が、明日、様子見て、良かったら、日曜日の朝に退院していいって、やっと言ってくれたのよ。」と、嬉しそうに言う。
{え!まだ、問題てんこ盛りのこの状況で、明後日、退院!まずいんじゃないかな...}
「あ、そうなんだ。良かったね。やっと、退院だね。」と、苦笑いする。
「ほんとよ。やっと、退院よ。」と、
お母さんは、大喜びだ。
いつもの用事を済ませて、しばらく、雑談して、くつろいでから、
「じゃあ、明日は、土曜日だから、お昼過ぎに来るね。」と言って、病院をあとにする。
帰ってから、待っている彼女に、いつも通り挨拶をして、家に入って、ミシン台の上の窓を開けて、
「ミルさん、先に、あの子にごはんをあげてきますね。」と、了解をもらってから、外に出る。
お皿にカリカリを入れて、頭を撫でてあげながら、彼女が、食べるのを、しゃがんで、ぼ~っと見ている。
{どうしよう。何もかも急がないと。まず、避妊手術の相談に連れていかないとな。なんか、いろいろせっぱ詰まってきたな.. .}
車からシェルターハウスを取り出して、家の中に入れる。
和室の部屋に置くと、ミルが点検し出して、登ったり入ったりして、遊んでいる。
{楽しそうだな。}と、ぼ~っと見ていると、メールの着信音が来た。
麻美ちゃんからの返信だ。
「輝ちゃん。猫さんを飼いたい私と斗真と、反対の旦那で、今のところ、2対1なんだけど。旦那の反対は、昼間は、誰もいないから、猫が、可哀想だからっていう理由みたいなの。でも、斗真は、飼いたいって言ってるから、もうちょっと、待っててね。」
{反対の人がいるんじゃ、彼女が可哀想そうだな。}
「うん。ゆっくりでいいよ。まだ、手術もしてないしね。無理しないでね。」と、返信しておく。
とりあえず、明日、病院から戻った夕方に、動物病院に連れて行けるように、頑張ろう。
よし、前の彼女(ミュウ)の使っていた、赤色のプラスチックのキャリーバッグに、タオルを入れてっと。
後は、ここに、彼女を放り込んで、病院に連れていけば、いいだけだ。
.... 考えただけで、難関そうだな...
🐈続く🐈