ミュウと日向の物語

【ミュウと日向の大学時代の物語】と【輝の行政書士試験に受かるまでの奮闘記】です。他の物語も書いていきます。🐈

輝の猫~ミルVSココ1~

↑カテゴリー別のタイトルで、編集しています。【輝とココのこと】【輝とミルのこと】をそれぞれクリックすると、ココの話しとミルの話しが出てきます。🐈



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ミルは、8月13日のお盆の炎天下、わずか650g のか細い体で、行き倒れ寸前で、家の前でふらついているところを保護した。
※【輝の猫~ミルとの出会い1~】をお読みください。🐈

多分、推定1ヶ月くらいだったので、7月生まれということになっている。

行き倒れ寸前で、しかも、高熱で、食べられず、生き残れるか分からない状態だったので、ちやほや甘やかせて、しつけも出来ずに、育ててしまった。

悪いことをしても、叱ることが出来ず、悪癖も直せなかった。
トイレのしつけは、お母さんのおかげで、完璧だった。

まず、噛み癖が、直らない。
私には、一度も噛まないが、お母さんには、しょっちゅう噛む。
加減を知らないので、お母さんには、傷跡が残るほどだ。
これでは、子供や知らない人を近づけられない。

その前に、私とお母さん以外の誰にも懐かない。
懐かない以前の問題だ。

家に近づいただけ、車を停めただけで、「ウ~」と、戦闘モードで唸りながら、一目散に、2階の部屋のカーテンの隅に隠れに行ってしまう。

弟と姪っ子、甥っ子が来た日なんて、来たときから帰るときまで、2階の部屋のカーテンの隅に隠れて、一度も出てこない。
おかげで、弟達は、ミルの姿をじっくりと見たことがない。

あと、食事の問題だ。
来たころは、食べては吐いて、食べては吐いての体調の悪い子だったので、食事の回数が多い。
一気に大量に食べられないのだ。
食べ過ぎると、大量に吐いてしまう。

だから、好きなときに、少しずつ与える癖が、ついてしまった。

あと、かなり、お転婆に育ってしまった。
来た頃は、か細い子猫だっだが、回復して、食べれるようになると、食べることが、大好きになり、4.8 Kgまでになった。
小さい頃から、私とオモチャで遊ぶのが大好きなので、筋肉もついていて、たくましい。
写真を見せたら、ほとんどの人が、男の子と間違うほどだ。

ジャンプ力も優れていて、すぐに高い所にのぼってしまう。
ソファーから、カーテンレールに飛び乗り、エアコンの上を歩き、高いタンスの上から、私を見下ろしていることは、しばしば、あることだ。

ミルには、いろいろ問題があるが、元気で素直に育ったので、{まあ、いいか。}と、私もお母さんも喜んでいた。

こんな調子で、育てていたとき、家の周辺に、ココが、現れて、結局、家で飼うことになってしまった。
※【輝の猫~ココの登場】をお読みください。🐈

ココは、ミルが来た翌年の6月13日に家に入ることになった。
ココは、このとき、だいたい1歳くらいだったので、ミルと同じ歳で、同じ7月生まれということになった。

ミルもココも、13日に家に入ったのだが、13日は、私のお父さんの月命日なので、{引き合わせなのかなぁ。}なんて、不思議に思っている。

とりあえず、同じ歳の女の子2人が、同じ家で過ごすことになった。

今まで、生活環境の異なるところで、一年近く過ごしてきた2人が、一緒にやっていけるのか?
特に、ミルは、問題が山積みの子だ。
私は、かなり不安で、ココを家に入れるのに、少しばかり時間がかかった。

なんにせよ、2人は、一緒に暮らすことになった。

始め、ココは、大人しかった。
悪いことを何一つせず、お行儀も良かった。
ミルのすることを、よく見て研究していた。

ミルと、ネズミのオモチャを紐につけたもので、遊んでいても、ココは、部屋の片隅で、ずっと見ていた。

ココは、野良猫だったので、餌をとって食べること、身を守って眠ること、生きることに必死だったのだろう。
遊ぶということを知らずに、今まできたようで、やり方が分からないらしかった。

「ココも遊ぶ?」と、ネズミのオモチャをココの近くに置いても、どうしたらいいのか分からずに、戸惑ったままだった。

落ち着く場所も、始めは、控え目で、玄関先の電話台の前のマットにいた。

{この場所が、落ち着くのかな?}と思った私は、猫用のぬいぐるみや、オモチャを買って、この場所に、ココのために置いていた。

ココは、また、外に追い出されないように、気を遣っていたのだろう。
本当に大人しく、行儀が良かった。

それに、気を良くしたミルが、調子に乗って、ココに意地悪をした。

ココの電話台のマットの場所に寝転んで、ココのオモチャで遊び始めた。
ココに、{これも、ミルのオモチャだよ~}って顔を見せて、挑発している。

「ミル!その場所は、ココの場所だから、やめてあげて。ミルは、他にいっぱい、オモチャ、あるでしょう。」と、軽くたしなめるが、一向に気にせず、そのまま、その場所で遊び続ける。

ミルは、そんなに悪意はないのだろうが、ココが、かわいそうなので、
「ほら!どきなさい。」と、ミルを抱っこして、他の場所に連れていく。

ココは、その間も、ずっと、大人しく座っていた。

そんな状況が、しばらく続いた。

しばらくして、ココは、
{自分は、もう追い出されない。}と確信したらしく、新たな行動に出始める。


🐈続く🐈