ミュウと日向の物語

【ミュウと日向の大学時代の物語】と【輝の行政書士試験に受かるまでの奮闘記】です。他の物語も書いていきます。🐈

鏡✨

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ずっと、かすみさんが話したことを守っている。
かすみさんが、本当に、ふと思い出したかのように、私に話したことだ。

私が、研究室の更衣室で、かすみさんといるときの話しだ。

私が、お化粧直しで、口紅を塗り直して、台の上に手鏡を置いたときのことだ。

ちなみに、その頃の私は、真っ赤なルージュ💄をつけていた。
お父さんに、
「そんな真っ赤な口紅なんかつけて!」と、よく言われていた。

でも、私は、自分の好きなものをつけ、自分の好きな服を着て、好きな持ち物を身に付けていた。

好きなものは、好き。
ただ、それだけのことだ。

実際、今となっては、あの時じゃないと、真っ赤な口紅なんかつけれなかったから、良かったと思う。

さて、手鏡の鏡面を上にして、台に置いて、髪の毛をくくり直していると、
かすみさんが、

「ねえ、鏡を上にしたままにすると、神様がうつるから、やめたほうがいいって言わない?」と、ごく自然に呟いた。

私は、かすみさんの方を振り返ると、
かすみさんは、本当にごく自然に言わなきゃいけないと、何故か思った様子だった。

私は、手鏡をひっくり返して、
「確かに、神様がうつると、失礼ですね。」と、納得して答えた。

「ね、そうなのよ。そう、私も言われたことがあるの。」と、かすみさんは微笑んだ。

神様を下から覗き見したような気分になるから、悪いなと心から思った。

それ以来、私は、鏡を上にして置かないようにしている。

鏡にまつわる話で、もう一つ気を付けていることがある。

これは、誰にきいたのか、それとも、どこかで聞いたり見たりしたのか、覚えていないのだけど、かなり気を付けている。

合わせ鏡だ。
鏡に、別の鏡が合わさるようにうつるのは、危険だ。
あちらの世界に通じる入り口になるというものだ。

実際、家の洗面台の鏡に、お風呂場の鏡が、ちょうど正面にうつるので、お風呂から出たら、急いでお風呂のドアを閉める。

洗面台の鏡に、お風呂場の鏡が一瞬でもうつると、嫌なものを感じてしまう。
お風呂場の鏡から何かが出てくるのを、洗面台の鏡で見てしまうと思うからだ。

最近、鏡のことが、脳裏に浮かぶので、思うままに書いている。

鏡と言えば、家には三面鏡がある。
これも、合わせ鏡にならないように使っているのだが...

この三面鏡に、シルバーは、よく乗って、自分の姿を見ては、嘆いていた。

{何故、私は、このような姿になってしまったのだろう..}と、言っているようだった。

シルバーは、キレイ好きで、しっぽが長い茶トラの雄猫だ。
尻尾で足を巻き付けると、一回りする。

しなやかな身体で身長があり、体重は7キロあるが、ヒョウのようだ。

シルバーは、お水を右手ですくって飲む。

シルバーは、座布団が好きで、必ず二枚重なった座布団の上に座る。

シルバーは、カニとエビが大好物で、大量に食べる。

家族で、よく話していた。

きっとシルバーは、前世は殿様で、何かの理由で、今回、猫になったんだと。



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