ミュウと日向の物語

【ミュウと日向の大学時代の物語】と【輝の行政書士試験に受かるまでの奮闘記】です。他の物語も書いていきます。🐈

あるお誕生日のお話し🎂🎁

カテゴリー別のタイトルで編集しています。【その他】をクリックすると、その他の話しだけが見れます。お好きな話しだけを見てくくださいね。😊🍀


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↑ミルは、本当に天真爛漫で、かわいい🎀


最近、お誕生日を無事に迎え、これまで無事に生きてこられたことに、深く感謝しています。

また、今まで出会えた多くの人々、陰ながら助けてくれたたくさんの存在にたくさんの感謝と愛を届けます。

お誕生日は、嬉しい。
こんなに歳を重ねられたと深く感動する。

まだ、生きている。

何回も、あのとき、死んでいてもおかしくなかったという経験を乗り越えてきた私は、深く感動する。

いくつもの偶然、それを運というのだろうか。

たくさんの運と周りの人の助けのおかげで、今の私が存在する。

ありがたいことだ。
ありがとう。

誕生日には、朝一から、友達からお誕生日おめでとうの心暖まるメッセージが、LINEやメールで早々と届いている。

いつも、お誕生日を忘れず覚えていてくれて、しかも、私がスマホを開く前の朝早くから送信してくれている友に感服する。

いつもなら、食事にでかけてプレゼントを渡してくれたりするが、今は、こんな時期だから、落ち着いてから、ゆっくりとすることになっている。

それでも、わざわざ家まで宅建の合格祝いとおっきな洋菓子だらけの菓子箱を届けてくれたりもする。

私は、本当に幸せものだ。

今回は、母からのお祝い金でケーキを予約していたので、会社帰りに取りにいく。
思い付いて、スーパーで苺も買って帰った。

香川の小豆島産の女峰という苺だ。
他にもいろんな種類の苺があったが、一番甘い香りを漂わせていたので、こちらを選んだが、大正解だった。

晩御飯のあと、楽しみに待ち構えていた母と一緒に食べる。

ケーキには、お誕生日プレートがきちんと飾られていて、ろうそくもついている。

ろうそくを立て、火を灯す。

ケーキのろうそくの灯りは、とても綺麗だ。

しばらく愛でて、また一年の願いとともに吹き消す。

ケーキと苺は、母が喜ぶので二重に嬉しい。

ケーキのスポンジはフワフワで、生クリームも軽やかだ。

引き取りにいく時間を指定していたので、その時間に合わせて作ってくれていたようだ。

このケーキ屋さんは、いつも女性のパティシエ一人で、ケーキを作り売っている。

今日も、パティシエ姿でケーキを渡してくれた。

母が、満面の笑みで、
「すごく美味しい!ふわふわで作りたてみたい!生クリームもちょうどいい甘さで、美味しい!」とはしゃぐ。

「ろうそくも綺麗だし、ケーキ、予約して良かったね。」
母は、嬉しそうだ。

「苺も、すごく甘くて美味しい!」
母は、幸せそうだ。

私も幸せな気分になる。

「また、ここでケーキ予約するよ。」私は、嬉しくて言う。

「でも、私の誕生日は、まだまだ先だわ。」
母が、少しつまらなそうに言う。

ふふふ。
私は、少し笑って、

「じゃあ、ひな祭りのケーキを予約するよ。それなら、もうすぐでしょう。」と、提案する。

「ひな祭り。いいね。楽しみね。」
母は、嬉しそうに笑う。

「また、予約しとくよ。また、出来たてのケーキが食べれるよ。」
私も、笑顔で答える。

素敵な誕生日だった。


満足して、次の日、会社で、いつものとおり仕事をしていた。

お昼休みになって、ふと、アイスが食べたくなって、近くのコンビニに徒歩で買いに行った。

アイス一つだけっていうのも、あれだから、小さなチョコレート菓子も一袋あわせて買って、会社に戻った。

会社に戻って、冷蔵庫にアイスを入れ、チョコ菓子を机に置いたところで、慌てた様子で玄関から女の子が飛び込んできた。

「良かった。さっき来たらいなくて、でも、歩いている花田さんを見つけて、慌てて戻ってきたんです。」

息を切らしながら、嬉しそうに話す。

去年の秋くらいから、私の担当になった保険会社の女の子だ。

私は、年金保険に入っている。

ただ、私は、生命保険には入れない。実証済みだ。

だから、この子が提案してきた保険には、入れないと始めから説明している。

生命保険だけでなく、告知の必要な保険は審査が降りないから、来ても無駄だし、私に無駄なお金を使わなくていいとも言っている。

だけど、この子は、
「すみません。保険会社を代表して謝ります。」なんて言っていた。

心から言っているのが分かるから、困ったものだ。

「また、来てもいいですか?」

社交辞令だろうと、
「いいよ。来たいときにおいで。」
と答えた。

まあ、そのうち、来なくなるだろうと思っていたのだが、2ヶ月に一回、最近では一ヶ月に一回、雑誌やらを持ってきて現れては、おしゃべりをして帰っていく。


ああ、今月も来たんだな。

「ああ、ちょっと、コンビニにアイス買いに行ってた。ごめん、ごめん。」
私が謝ると、

「良かった。これ、渡したかったんです。昨日、お誕生日だったから。」と、
満面の笑顔で、リボンで結んだ包みを私に渡す。

自分のお金で買ったものだとすぐに分かる。

この子は、まだ、小さい子供がいて、家計も苦しい。

いつもの雑談から分かっている。

「ありがとう。」
私は、感謝して、笑顔で答える。

「そうだ。これ、あげる。」
私は、今、買ってきたチョコレート菓子を渡す。

「え、でも、今、買ってきたばかりなのに。」
彼女は、躊躇する。

「いや、私は、アイスが食べたかっただけで、アイスだけ買うのはちょっとと思って買ったものだから。大丈夫。」と説明すると、

「ありがとうございます。」と、とても嬉しそうに受けとる。

私のプレゼントに使うお金で、少しでも好きなもの買えたのに..

この子は、お菓子が大好きな子だ。


また、しばらく雑談する。

この子は、本当に嬉しそうにいろんな話をする。

最近のお昼ごはんは、納豆にキムチに、はまっている。パックのままで食べられて、洗い物は、お箸だけで済むしとか。

おなかすいてるときに買い物に行くと、あれもこれも食べたくなって買いすぎるからダメですねとか。

たわいもない話を楽しそうに笑顔で話す。

私は、この子のそばかすのあるかわいい笑顔が好きだ。

本当に心から笑う。
本当にかわいらしい。

この子のお話は、いつも、永遠に続きそうだ。(笑)

ちょうど、そのとき、福山所長が戻ってきた。

この子は、所長にも明るく挨拶を済ませるが、私とのおしゃべりは終わらせず続ける。

しばらくして、名残惜しそうにおしゃべりを終わらせて、

「また、来月、来てもいいですか?」と私に訴える。

「いいよ。」
私は、笑顔で答える。

彼女は、満面の笑顔で出ていく。

彼女を見送ってから、手元の包みに目をやる。

「何ですか?」
福山所長がたずねる。

「誕生日プレゼントをわざわざ持ってきてくれたんです。」と、私は答えながら、包みを開ける。

可愛らしいピンクのクマのマスコットだ。

なんて、可愛らしいものを選んでくれたんだろう。
私は、感動する。

「それは、何ですか?中身は、無いんですか?」所長がたずねる。

「ストラップかな?中身?ああ、この台みたいな箱。ん?箱にサクラアロマのテディベアって書いてますね。ああ!サクラの香りのするクマをくれたのか。ああ、一足早く、春を届けたかったんですね。」

私は、あの子の優しい気持ちが分かって、心から嬉しくなる。

あの子が、一生懸命考えながら、これを選んでいる姿が目に浮かび、微笑む。

「へ~、そうなんですか。」
福山さんには、価値が分からないようだ。

私には、とても嬉しいプレゼントだ。

あの子の想いの詰まったプレゼント。

とても温かくて、優しいまろやかな光をまとっている贈りもの。

ありがとう。
また、素敵な思い出が一つ増えた。

私は、この可愛らしい桜の香りのするクマさんわ、机に、台とともに飾る。

台に座っている可愛いクマを見つめながら、

また、これから一年、一つ一つ温かい光が増えるように過ごしていこうと心に誓う。

本当の自分へ2🌈

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↑やっぱり、沖縄はいい💞



水曜日に早退してとんずらした。
木金と有給を取り、西山所長の金曜日の最終日を避けて、土日を過ごして、月曜日に会社に行くことにした。

逃げよう!逃げるが勝ちだ!
自分を守ろう!
自分を大切にしよう。

あとは、野となれ山となれ!

ただ、冬野本部長にやけくそメールを入れて逃げてきてしまった。

最終的に、本部長しか頼れなかった。

ていうか、本部長しか思い浮かばなかった。

しかし、大丈夫なのか?
怒ってないかな?

勝手に向こうの部長にメールしたし。
長い付き合いといえど、取締役部長だし。

逃げきりだし。
挨拶も無しで、常識ないんかとか。

あ~!もうっ!
とりあえず、つららを溶かそう。

よし、リフレッシュだ。

美味しいもの食べて、映画みて。

土曜日の英会話の子供クリスマス会のお手伝いも行こう。

楽しもう。リフレッシュだ。

後の事は、後で考えよう。

私は、自分を労って、楽しんで、気分転換することにした。

だんだん、つららは溶けていった。
痛みは残るけど、寒さはなくなっていく。

でも、月曜日が近づいてきて、我にかえる。

冬野本部長...

どうしよう?

福山所長代理..
呆れてないかな?

月曜日になって、会社に行くのが、ドキドキ緊張して倒れそうだ。

会社に着いて、入り口から入り、泣きそうな声で、

「おはようございます。」と福山さんに言う。

「おはようございます。今日から、よろしくお願いいたします。」
福山さんが、深々と私に頭を下げる。

「え?いや、こちらこそ..誰か怒ってなかった?」私は、どきまぎして聞く。

「え?誰がですか?大丈夫ですよ。よろしくお願いしますね。」
福山さんは、優しく言って、また、頭を下げる。

福山さんは、所長になったらしい。

そして、いつも通りに私に接してくれて、西山さんのことを一言も言わなかった。

私は、安心して、気持ちが楽になって、仕事を始めた。

お客様とも楽しく電話して、何事もなく、午前も終わり、安心していった。

すっかり安心していたときに、会社の電話が鳴った。
知らない携帯番号だったので、お客様だと思い、

「ありがとうございます。ハレルヤです。」と、明るく応答した。

無言が続く。

どのお客様かな?と待っていると、

「冬野です。」

ぎゃ~!!
一気に正気に戻る。

「すみません!すみません!本当にすみません!ごめんなさい!ごめんなさい!」

私は、謝り続ける。

「メールを見て、びっくりしたよ。」冬野本部長は、優しい声で話し出す。

「もう、元気になったの?」

「あ、いや、もうちょっとかな..」

「水曜日に電話したら、もう帰りましたって言うし、金曜日にかけたら、休んでますって言われるし。」

「すみません。ずっと休んでて!」

「いや!いいんだ!休むのはいいんだ。休んだらいい。」

「. ...」

「まあ、あれや。あちらの会社は、そんな会社じゃないし、そんな噂なんか出てないよ。西山さんのただの強がりだよ。ほら、年をとると、まだ、俺も若いもんには負けないんやって感じになるからさ。」

「は!幸中さん!いっぱい心配してる。どうしよう..どうしよう..」

「大丈夫や。今度、電話かけてきたときに、明るく答えたらええ。それでええんや。」

「そうですか?はい。」

「あの、すみません。本当にすみません。」

「いや、花田さんのことが心配なんや。他はどうでもいい。花田さんが心配なんや。」

「はあ..」

「元気な声を聞かせてよ。また、そっちに、行くから。」

「あ、はい。ありがとうございます。」

本部長は、怒ってなかった。

優しかった。

私は、一気に回復した。

痛みは、まだ、少し残っていたけど、徐々に回復していった。

今では、すっかり完治した。

今、思えば、私は、それほどまでに、西山さんに妬まれていたのだろう。

そして、お父さんの身代わりにしていたのは、間違いだと分かった。

お父さんは、私にそんなこと望んでなかった。
そんなやつと一緒にするな。

私の呪縛は解けた。

私は、認めてもらいたかった。
どんなに頑張っても、女だとそんな風に思われるのかと悔しかった。


でも、認めてもらう必要なんかなかった。

分かっている人は、分かっているし、他の人がどう思っていようと関係ない。

私は、自分を認めなければならない。

私は、欠陥が多い。
でも、その欠陥があるからこその私なのだ。

私は、そのぶん、優れたものも持つ。

私は、私を認めよう。

私は、もう、自分らしく自分のしたいように生きていい。

もう、普通はこうだからと考えるのはやめよう。

私が楽しく、したいように、生きる。

そう、ありのままの自分で生きていこう。


弱いところも嫌なところも見せていこう。

全部、自分なんだから。

本当の自分へ1🌈

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↑沖縄は、やっぱり、いいよね。😆



今回、ことばの攻撃を受けて、ダメージを受けてから回復するのに三週間ほどかかってしまった。

びっくりした。

もう、怖いものはないんじゃないかななんて思っていたから。

反面、まだまだ、未知の領域があることを知り、まだまだ学ぶことがあることに希望と未来を感じた。

そう、思いもかけない攻撃だったから、私は、無防備で、もろに傷を負うことになり、何が何だか分からなかったのだ。

一週間後に退職する西山所長の送別会でのことだった。

あと、一週間。
長かった。

でも、きちんと見送ることが出来そうだ。

西山所長の誕生日は、私の父の命日と同じだ。

父が、私の病から復活した後、肺癌になり、一年後亡くなってしまった。

それで、所長を父の身代わりみたいに、仕事で助けていた。

二日前に、宅建の試験にも受かっていた私は、肩の荷が降りたような気がしていた。

なにか、これから、自由に生きれるような、そんな感覚もあった。

小山部長、福山所長代理との4人だけの送別会で、気分よく食べていた。

私は、お酒が飲めないのでウーロン茶だったが、他の3人は、楽しく御酒も飲んでいた。

会話も楽しく、お料理も美味しかった。

突然、あの脈絡もないことばが所長から出るまでは。

小山部長が、
「こんな日が来るとはなぁ。終わる日がね。」と感慨深げに話していた。

いきなり、西山所長が、何の脈絡も言い出した。

「桜山商事に行ったとき、言われたことあったわ。」

桜山商事は、我が営業所の一番の大得意様で、そこに働いている部長から、若手のサービスマンとも長い付き合いで、私と気心が知れている方が多い。

信頼は厚いと信じていた。

「西山さん、大変や!西山さんと花田さんが、できてるって、桜山商事中で噂になってるでって。」

軽い口調だった。

{...}

一体、いつ、そんな噂が...

あんなに親しげに、親身に仕事の話しを今までしてきた桜山商事のあの部長に、あのサービスマンの子達、仲間みたいに思っていたあの人も、私のことをそんな風に思っていたっていうの?

「長いこと働いていると、そんな風に思われるんですねぇ。」

私は、無感情で静かに答える。

小山部長が、
「逆手にとって、だから、お金が要るんです。って仕事もらえば良かったな。」と楽しそうに続ける。

気分が悪い..

そのあとも、所長は、福山さんに、私の取扱説明みたいな話しをしていた。

私を逃がさないように、辞めさせないように、上手く使えみたいなことを。

こいつがいなくなったら終わりだからみたいな。

私にも、福本さんが定年で終わるまでいてやってくれみたいなことを言っていた。

私の感覚は麻痺していた。

送別会を無難に終えて帰った。

ただ、送別会の最後に小山部長から、所長に一言を求められたが、
「まだ、出社されますから」と断った。

なんのことばも贈りたくなかったから。

金曜日の送別会を終え、土日を過ごすうちに、麻痺した感覚が甦ってきた。

冷たい。
こころにつららみたいな大きい冷たいものが突き刺さっている。

冷たい。凍えそうだ。
苦しい。

凍てつきそうだ。
つららが溶けない。

涙が溢れて止まらない。

いつも、あたたかい光で満ち溢れていたこころが、凍ってバラバラに壊れそうだ。

涙が止まらない。
腕のほうまで、寒さが広がっている。


月曜日に会社に行っても、なおりそうもない。
それどころか、逆に壊れそうだ。

ダメだ。
このままじゃダメだ。
私は、壊れてしまう。

なんとか、つららを溶かさないと。

え~い!桜山商事の幸中部長(←取締役のナンバー2)にメールで、意見しよう。

よし、正式な文章で、きちんと書くぞ!

会社対会社なんだからね。

私は、経緯を説明して、意見を書く。

私は、会社の方針で二人体制で長年仕事をしているせいで、そのように言われるのは、とても心外です。
事実無根であり、訂正していただきたい。

また、このことが西山の嘘や思い違いなら、大変失礼なメールになりますこと、深くお詫び申します。

よし、送信だ!

これで、問題になって、会社辞めることになっても知るか!


幸中部長からの返信は、速かった。
10分くらいできた。

うちの誰が、そんなことを言っていたいるんでしょうか?
私は、そんな噂を聞いたことがありません。
うちの一番の情報通の谷岡に聞いても、聞いたことがないと言います。
思い違いではないでしょうか?
一度、落ち着いたときに、お電話ください。

???

あれ?どういうこと?

私は、急いで謝罪の返信を入れる。
でも、確かに間違いなくこんな会話があったのだと。

電話は、金曜日から情緒不安定で泣いてしまうから出来ないと。

幸中部長は、慌てて返信してくる。

誰かが冗談でいったやつがいたのかも知れない。
谷中だけしか聞いていない。
あまり、噂が一人歩きしてはいけないから、他には聞いていない。

くれぐれも、早まらないでください。

なんてこと!
幸中部長にこんなに手間と心配をかけさせてしまって!

私は、急いで、謝罪とお礼をメールする。


それから、途方に暮れる。

どういうこと?
何故、じゃあ、西山所長は、あんな嘘をあんな席で言ったの?

訳がわからない。
つららは、溶けないままだ。

冷たい。寒い。痛い。苦しい。

次の日、また、考える。

そうだ、会社のメンタルヘルス相談制度があった。
確か、外部に委託しているやつだ。

無料で電話相談出来るはず。
ここで、話して解決してもらおう。

私は、電話をしてみる。

「あの、どのようなことでも、いいのでしょうか?」

「15分の電話相談になさいますか?」

「ええ、15分で十分です。」

私は、泣きながら経緯を話す。

今週の金曜日に、所長が最終日なのだけど、持ちそうにないと。

相談事相手は、「今週、休んでは?最悪、最終日だけでも休みましょう。」と提案してくる。

「しかし、それは、許されるんでしょうか?」私は、躊躇する。

「もちろん、いいですよ。だって、病気ですよ。休めばいいんです。それに、最後にお礼なんか言いたくないでしょう?嘘も方便です。体調悪いから休みますって休めばいいんです。」と、相談相手は、断言する。

急に、なにか、気分が楽になった。

そうだ、休もう。

これ以上、所長に関わりたくない。
お礼のことばなんか言えない。

そうだ、逃げよう。

逃げて、終わらせよう。

そう!逃げるが勝ちだ。

さすが、プロ。
私には思い付かない方法を教えてくれた。

私は、次の日、早退して、連続有給を取って、所長がいなくなった月曜日に出てくることに決めた。

しかし、無断欠席も、いちいち電話で休むことも言いたくない。

それに、幸中部長の件が、放りっぱなしだ。
電話出来ないし..

もう、嫌だ!
もう、何とかしてよ!
あと片付けして!

私は、しんどいし、涙が溢れて止まんないし、カウンセラーに休めって言われたから、休む!

幸中部長とは、こんなんなってる。
やりとりメールを転送!

わ~!ごめんなさい!
でも、わたし、もう、無理!限界なの!

何とかして!冬野本部長!

冬野本部長にメールと、やりとりメールを転送し、早退と有給申請を出して、とんずらした。

~つづく~

最後の攻撃1❄️~4番目の会社~

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↑ ミルとココは、やっぱり仲良し🍒


西山所長の退職の日が、近づいてきた。

来月の10日が、最終日だ。

西山所長は、65歳になるので、定年退職だ。

私の会社は、一応、60歳で一旦、定年退職になる。

それ以降は、一年ごとに契約更新となる。

所長は、密かに、自分は70歳までいられると思っている。
自分は、会社に必要な人物だと思っている。

また、あと一年お願いしますと社長から言われると思っているのだ。

10日まで、あと1ヶ月を切った。

私も、そんなことも起こりうると思っていた。
社長は、仕事のことが分からないから、そう考えるかも知れない。

人事のことは、社長が決める。

社長の会社なのだから、私は従うだけだ。

しかし、最近の所長の言動は、目に余る。

福山所長代理を子分のように扱い、好き勝手している。

あれしろ!これしろ!
あそこ行こうか!
後で、これやっといて。

やりたい放題だ。

福山さんも、はい。はい。とはひたすら、従っている。

所長代理というよりも、所長の腰ぎんちゃくだ。

お昼も毎日一緒に2人で、所長の食べたいものを食べに行ったり、買いに行ったりしている。

よく、我慢できるなと、ほとほと感心する。

一年だけだと割りきっているのだろうが、私なら出来ないことだ。

ラストスパートかのように、所長の横暴は、ひどくなっていく。

多分、福山さんがギブアップしたら、自分は、まだ残れると思っているのだろう。

それほどまでに、所長の未練はすさまじい。

正直、見ていられない。

普通は、あとに残るひとたちのためを思って行動するものだ。

あさましいと思う。

入院したこともあって、有給休暇もあまり残っていないが、休む気もなさそうだ。

会社に来ても西山所長は、何も仕事をしていない。

机に座って、新聞を読んでいるか、福山所長代理にごちゃごちゃ言っているだけだ。

いったい、いつまで、こんな状況が続くんだろう。

私のストレスもひどくなり、夏から体調に現れだしている。

酷いのは、目だった。
眼精疲労なのか、目を開けるのがつらくなった。

実際、眼精疲労もあって、眼医者の先生は、パソコン用の眼鏡を処方してくれた。

だけど、眼自体に何も異常はなかった。

先生は、心配そうな顔で、「私には、これしか出来ないけど、また、何かあったら、いつでも来てください。」と、子供の夜泣きかんむし用の漢方薬を一週間分出してくれた。

この漢方薬は、眼精疲労にも効くが、睡眠にもよく効いた。

効きすぎで、お昼に飲むと、2時くらいから眠くなりすぎて、仕事が出来なくなるくらいだった。

眼は、パソコン用の眼鏡と一週間分の漢方薬で、すっかり治った。

今、考えると、あれは、私の体からのお知らせだったのだろう。
先生は、分かっていたのだ。

そんな状態のなか、ついに小山部長から、福山所長に電話が入った。

西山所長の送別会の話しだった。

私は、これまで、小山部長と西山所長と飲み会をしたことがない。

忘年会も新年会もなかった。
いつも、部長と所長の2人だけでしていた。

だから、今回も、3人だけで送別会をすると思っていたので、私は、最終日に花束でも渡して終わろうと思っていた。

だから、福山さんから、相談を受けたときは、少し驚いた。

部長が、私も参加するようにと言っていたからだ。

所長の最後だからと思って、私は、引き受けた。
正直、あまり、乗り気ではなかった。

花束だけ渡して、終わりたかった。

しかも、4人分の会費を3人で折半すると聞いたときは、ちょっと嫌だった。

私は、お酒を飲めないし、何故、上司と同じ金額なのだろうかと素朴に疑問に思ったからだ。

さらに、福山さんに、最終日の花束を2人で折半したいと言われたときも、理不尽に思った。

でも、最後のことだからと、私は、了解した。

だけど、胸のなかのモヤモヤは残った。

送別会の日は、12月3日に決まった。

次に、所長と長年の付き合いのある剛鉄会社の高田支店長から所長に電話が入った。

是非、最後にごちそうさせて欲しいと。
何故か、支店長は、良かったら是非、私もと言ったらしく、所長も行ってほしそうにしていたので、乗り気ではないが、まあ、最後だからということで、引き受けた。

こちらは、11月29日だった。
こちらの店選びは、何故か私がした。

年末にかけて、今年は忙しそうだなとぼんやり考えていたところ、今度は本社の冬野本部長から西山所長に電話が入った。

所長に話があると。

本部長は、11月17日に営業所に来ることになった。

思い出す。
一年前のこのあたりだ。

そう、ボジョレーヌーボーの解禁日。
冬野本部と営業所のリフォームのことで、盛大にバトルした日だ。

あれから一年か。

リフォームも無事終わったけど、本部長は、あれから、ここに来れていなかった。

会って、きちんとお礼も言えていなかった。

来たら、リフォームしたところをいろいろ見せて喜んでもらおうと、いつ来るのかな?と楽しみに待っていたが、コロナのこともあって、なかなか本部長は来なかった。

もう、興味ないのかなと半分、ふてくされていた。

あれから、もう、一年も経つのか。

きちんと掃除して、綺麗にして、おとっときの珈琲カップも出して、お迎えするぞ!

私は、緊張と嬉しさと、また、来れないんじゃないかとの不安と、さらに、また、悪い知らせを持って来るかもという恐怖と、いろんな感情が錯綜して、落ち着かなくなっていった。



~つづく~

冷たい棘

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美ら海水族館に行ったときの🌈



急に身体中が冷たくなるのを感じたんだ

いつも光溢れて温かさでいっぱいの心に急に突き刺さったんだ

突然の言葉の攻撃

他の人には大したことのない言葉なのかもしれない

それくらいで?

受け流しなよ

軽い冗談だよ

言われたそのときは、何も感じなかった

いや、きっと、痛すぎて感じなかっただけだ

時間が少したって落ち着いてきたら、徐々にその痛みは大きくなっていく

大したことないよ

そう思おうとするけど、まずいよ
やばそうだ

そうだ、友達にラインで話そう

ひととおり話して、一緒に怒ってくれて、少し落ち着く

うん、眠ろう
きっと、いっぱい眠ったら治るよ

起きて感じる

心に冷たいトゲが刺さっているのを

ツララみたいに冷たい棘

この冷たい棘は、徐々に身体全体を冷やしていく

ああ、私は、こんなにも傷ついたんだ

あの言葉は、私の心を壊しそうだ

この冷たいツララを溶かさないと

誰かに話そう

....

ああ、この事を話そうとすると涙が溢れて止まらなくなる

涙が止まらない

これでは話せない

メールで書こう

ああ、書いているだけでも涙が溢れてくる

こんなに涙は出るものなのか

果てしなく流れる

ああ、私は、こんなにも傷ついて悲しんでいる

認めてあげよう

この冷たい棘を

私は、こんなにもひどい攻撃を受けたんだ

ダメージは酷く、この冷たさをとるのは、ひとりでは無理そうだ

助けを求めよう
多くの助けを

助けて!
私の冷たい棘を溶かすのを手伝って

このままだと凍りつきそうだよ

あなたの温かさを私に与えて
溶かすのを助けて

SOS だよ

溶かすために、私に時間を与えて

ひとりひとりの温かさが加えられていく

さあ、与えたよ

あとはゆっくり、自分で溶かして

少しずつ少しずつ
冷たさがとれていく

痛みはひどいけど
少しずつ少しずつ緩和されていく

ああ、身体の冷たさがなくなった

あと、もう少しだ

大丈夫
焦らないで

冷たい棘は、私が頑張ってきた証

痛みが酷いのは、それだけ、私が頑張ってきた証

自分を誇りに思うよ

私は、それだけ、頑張ってきたんだ

そう、だから、ゆっくり治そう

みんな待ってくれている

みんな、私を静かに待ってくれている

大丈夫、あのこは帰ってくる

あのこは、強いこだ
だって、自分の弱さを知っている

だから、助けを求めてきてくれた
治したいの、助けてって

待ってるよ
焦らないで

ああ、私は、幸せものだ

みんな静かに待ってくれている

合格者発表の日~😆

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↑ミルは、おっきくなっても、顔が小さいころのまんまだね。😊


今日は、あまりにも嬉しくて仕方ないので、この喜びをブログにぶちまけたいと思います。😆
ただ、ひたすら、自分の喜びだけなので、お許しを。🌈


昨日、宅建の合格発表の日でしたが、受かってました!
むっちや、うれし~い😆

はぁ、宅建を受けようかなって思ったのは、今年の1月末くらいでした。

行政書士も受かったし、しばらく資格試験はいいかなと思っていたのですが、なんかプラスαしたいな。

何か使い勝手のいいように。

自分のことくらい、自分で守れるように。
さらに、人の役にたちたいものだ。

死ぬまで働きたいし。

ふむ、最近、借地借家法の勉強してて、なんか土地とか建物の権利とか、抵当とか興味あるんだよな。

宅建、受けよっかな。
ネットで6ヶ月で楽勝とか書いてるし。

試験日が10月だから、余裕だね。

それで、通販のテキスト申し込んで、ビックリした。

え?こんなにジャンルあるの?
覚える範囲、ひろくない?

いや、まだ、10月だから大丈夫。

甘かった。


2月に営業所のリフォームで、てんやわんやになるわ。

3月に、急遽、フォークリフトの免許取ることになるわ。

所長は、入院するわ。

転職活動して面談してみるわ。

疲れ過ぎて、眼が開かなくなってくるわ。

だから..

普通に、勉強出来る時間がないったら!

デキスト見る時間も少ないし、疲れてて眠たいのが勝つし..

あ~、時間がない。
試験日が迫ってくる。

え~い、もう、頭にとりあえず押し込んじゃえ。

あ~、無理!時間がない。

え~い、もう、実践方式だ!
過去問を解きまくれ!

あ~、もう、無茶苦茶だ。

そして、迎えた試験当日。

もう、とにかく解く!

120分で50問だ。
悩んでいる時間はない。
っていうか、見直す時間、ないんじゃないかな?

いざ、出陣!

え~、なに、これ?
なんで、こんなに人が多いの!

コンサート会場なの?

まずい、緊張が..
だいたい、マークシートも慣れてないし。
綺麗に塗れるかな?

鉛筆に腕時計に消しゴムをセット。

「試験開始です!」

よし、一問目!
は?見たことない問題が..
どんまい、一応解いて次に!

よし、2問目!
え?こんなんあったっけ?

いやいや、四択だ。
頑張れ!考えろ!

中盤まで解いてきたけど..

いや?今回、難しくない?
なんか新しいの出すぎだし、なんか、ひねりが多いし。

ていうか、マスクしんどいな。

ガタガタ

え!なんで、隣の人、退出するの?
退出は、出来ないはずじゃ..

あ!係りの人来た。
あ!気分、悪くなったのか..

え~、あんなに若い男の子なのに。
体力、ありそうなのにな...

それより、集中!
解かなきゃ。

やば!時間足りるかな?
思った以上に考えるのに時間かかるな。


「あと、10分です。」

まずい、ギリギリだわ。

あと2分。

見直したかった、2問を!
よし、直した!

「終了です。やめてください。」

え~、ギリギリだわ。
なんとか解き終えたけど、合ってるかどうかわかんない。

え~、こんなに難しいもんなんだ。

手応えない。

「合格発表は。12月1日です。」


確実に、正解って確信出来にくかったな。
時間なくて、あせるし。

まあ、とりあえず、発表まで、ゆっくりしよう。



で、昨日まで、すっかり忘れて、開放的な気分でいた。

しばらく、好きなことしよう。
だって、いっぱい頑張ってたんだもん。

昨日、合格者発表をネットで見る日だった。

仕事を、片付けてから見よう。
ほら、ショックで仕事出来なくなったらやばいから。

ほら、電話いっぱいかかってくるし。先に仕事しないと。

あっ!もう、お昼か。
先にご飯食べよう。
ほら、ショックで食べられなくなったらやばいから。

ふう、食べ終わった。
後片付けと、歯みがきを。

ふう、見ないとな..

見たら、おしまいなんだよな。

恐いな。
心臓がバクバクしてきた。

なんで、こんな恐怖体験をしなくちゃいけないのかな?

ふう。

よし、見よう。

合格者の受験番号を開いて

私の番号は..

ドキドキ、ドクドク、バクバク

あった...

あった!間違いじゃないよね?
間違いない。

は~

一気に力が抜ける。
安堵から、心からおもりが取り除かれたようだ。
全身を縛っていた鎖が、解き放されたようだ。

心から自由を感じる。

良かった。

何が?
上手く説明できないし、理由も分からないけど

私は、しなきゃいけないことをやり終えた。

心から達成感で、軽くなる。

何故か分からないけど、これは、どうしても受からなきゃいけないものだと感じてたから。

良かった。

本当に安堵した。

これで、私は、自由になれる。
解放される。

理由は、分からない。
ただ、体と心がそう言っている。

本当に良かった..

恋とか愛とか💞🌈

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↑まったりしているココは、かわいい💞



恋とか愛

2つそろえば恋愛になる
漢字ではね

恋と愛
何が違うのかな


わたしは、恋愛は不得意分野

仕事に勉強は、得意分野

人助けもなかなかのもの

他人のことになると、よく見えるし、すべてお見通しだ

これは、わたしの1つの才能

ただし、恋愛が絡んでくると、さっぱり分からなくなる

困ったものだ

恋愛の相談は、だから、お断り
的確なアドバイスはできない

ただし、聞くことはできるよ
ずっと聞いてあげる


真実の愛

最近、ちょうど、再放送でみたよ
アナと雪の女王

その人のために身を引ける
その人の幸せを願える

そう言ってた

そうかも

何が何でも、その人と一緒になりたい
どんな手を使っても

うん、愛から程遠いね
ただの、エゴだ

難しく考えなくていいのかな

恋は、いきなり降ってくる
天使の羽根がふわっと舞い落ちてくるように

いきなり、ドキドキして
胸が幸福感でいっぱいになる

止められない

声が好きだ
ずっと聞いていたい

存在が好きだ
ずっと見ていたい

話しかけられたら、ドキドキして上手く話せなくなる

まずいよ
顔が赤くなる
上手く立ち回れない

周りにも分かられそうだよ

「今日は、大人しかったね」

ほら、まわりにばれている


だから、遠くから話しているのを見て、声を聞いていたい
こっそりと


それだけで、ふわふわと幸せいっぱいになる
楽しい気分になる

天使のように空に舞い上がれそうだ


悲しい顔を見るのはいやだな
困っているのも見たくない

ずっと笑っていてほしい

幸せな笑顔を見ていたい
楽しそうな声を聞いていたい

これは、愛っていえるのかな
憧れになっちゃうのかな

だけど、胸の中に綺麗な光がいっぱいに溢れるのを感じる

もっと、声を聞けたらいいのにな

そうしたら、胸のなかの綺麗な光が、もっと増えるのに