ミュウと日向の物語

【ミュウと日向の大学時代の物語】と【輝の行政書士試験に受かるまでの奮闘記】です。他の物語も書いていきます。🐈

冷たい棘

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美ら海水族館に行ったときの🌈



急に身体中が冷たくなるのを感じたんだ

いつも光溢れて温かさでいっぱいの心に急に突き刺さったんだ

突然の言葉の攻撃

他の人には大したことのない言葉なのかもしれない

それくらいで?

受け流しなよ

軽い冗談だよ

言われたそのときは、何も感じなかった

いや、きっと、痛すぎて感じなかっただけだ

時間が少したって落ち着いてきたら、徐々にその痛みは大きくなっていく

大したことないよ

そう思おうとするけど、まずいよ
やばそうだ

そうだ、友達にラインで話そう

ひととおり話して、一緒に怒ってくれて、少し落ち着く

うん、眠ろう
きっと、いっぱい眠ったら治るよ

起きて感じる

心に冷たいトゲが刺さっているのを

ツララみたいに冷たい棘

この冷たい棘は、徐々に身体全体を冷やしていく

ああ、私は、こんなにも傷ついたんだ

あの言葉は、私の心を壊しそうだ

この冷たいツララを溶かさないと

誰かに話そう

....

ああ、この事を話そうとすると涙が溢れて止まらなくなる

涙が止まらない

これでは話せない

メールで書こう

ああ、書いているだけでも涙が溢れてくる

こんなに涙は出るものなのか

果てしなく流れる

ああ、私は、こんなにも傷ついて悲しんでいる

認めてあげよう

この冷たい棘を

私は、こんなにもひどい攻撃を受けたんだ

ダメージは酷く、この冷たさをとるのは、ひとりでは無理そうだ

助けを求めよう
多くの助けを

助けて!
私の冷たい棘を溶かすのを手伝って

このままだと凍りつきそうだよ

あなたの温かさを私に与えて
溶かすのを助けて

SOS だよ

溶かすために、私に時間を与えて

ひとりひとりの温かさが加えられていく

さあ、与えたよ

あとはゆっくり、自分で溶かして

少しずつ少しずつ
冷たさがとれていく

痛みはひどいけど
少しずつ少しずつ緩和されていく

ああ、身体の冷たさがなくなった

あと、もう少しだ

大丈夫
焦らないで

冷たい棘は、私が頑張ってきた証

痛みが酷いのは、それだけ、私が頑張ってきた証

自分を誇りに思うよ

私は、それだけ、頑張ってきたんだ

そう、だから、ゆっくり治そう

みんな待ってくれている

みんな、私を静かに待ってくれている

大丈夫、あのこは帰ってくる

あのこは、強いこだ
だって、自分の弱さを知っている

だから、助けを求めてきてくれた
治したいの、助けてって

待ってるよ
焦らないで

ああ、私は、幸せものだ

みんな静かに待ってくれている