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最近、急に心境が変わった。
何故なんだろう?
不思議だから、書いてみよう。
今まで、がむしゃらに生きてきた。
問題が起きて、解決に必死に取り組み、打ちのめされて、なかなか浮上出来ず。
それでも、助けや知恵を得て、何とか乗り越える。
必死の思いで乗り越えてほっとしたのも束の間、また、問題が現れる。
この繰り返しだ。
休憩するときは、ほんの少しだけ。
動けるまでに回復すると、間髪入れずに次の問題が降りかかる。
そうやって、がむしゃらに生きてきた。
こんなことを繰り返すうちに、それが当たり前となり、問題が起きても、あまり動揺しなくなってきた。
もちろん、全く動揺しないわけじゃない。
すぐに、対処出来るようになってきただけだ。
もう、恐いものがなくなってきたのかもしれない。
これ以上、恐いものなんかない。
そう、思うようにまでなってしまったからだ。
一番起きてほしくなかった、一番避けたかったことも、結局、逃げられなかった。
しかも、自分から起こさずにいられなくなった。
逃げる手段も、たくさんあった。
でも、私は、逃げずに選んだ。
逃げる道を、どうしても許せず、それどころか、一瞬で一つの選択肢しかないことが分かったからだ。
自分から進んで選んだ。
心の傷は、今まで味わったことのないほどに深く、痛く、苦しい。
なかなか立ち上がれない。
なかなか、浮上出来ない。
涙が溢れる。
傷が痛む。
苦しい。助けて。
多くの人が、私を救おうと手を差し伸べる。
みんな、静かに優しく、私が浮上するのを温かく見守っている。
徐々に徐々に、傷の痛みが和らいでくる。
時間が解決してくれる。
そんなアドバイスをしてくれた人もいた。
確かに、その通りだった。
時間は、解決してくれた。
長い時間をかけて、傷を和らげ、新たな考えに変えてくれた。
あの道を選んで良かった。
この傷は、私の誇りだ。
あの出来事にも感謝している。
その出来事の人物にも感謝している。
あのことがあったから、今の私になれたから。
古傷は、優しく疼く。
ここ最近だ、変わってきたのは。
まず、いつも定期的に行っていた経過観察も、薬も、急に免除された。
私は、足枷が取れて自由になった気分がした。
それからしばらく経って、経過観察も薬も全く必要なかったことを理解する。
行く度に、古傷を思い出して、悲しい気分になっていたのが、ようやく解放されたのだ。
さらに、時間が出来るようになった。
私だけの時間。
何も起こらない時間。
さらに、環境が変わった。
新しい人物が現れ出した。
私が助けなくてもいい人物。
逆に私を助けてくれる人物。
最後に、私の呪縛を解く言葉を放った人がいる。
「いいよ。もう、しなくていいよ。」
何気ない言葉だが、私にとっては違う。
解放の言葉だ。
なんて温かい、心に一筋の光を届ける言葉なんだろう。
それでも疑心暗鬼の私に、その人は、それを現実にして、示してくれた。
一気に肩の荷が降りた気がした。
それからしばらく経ち、私は、ゆっくりと自分のことを考えられるようになった。
私は、どうしたいのかな?
私の望みは、なんだろう?
私のしたいことは、なに?
心が軽く、希望の光に満ちる。