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↑ミルは、本当に天真爛漫で、かわいい🎀
最近、お誕生日を無事に迎え、これまで無事に生きてこられたことに、深く感謝しています。
また、今まで出会えた多くの人々、陰ながら助けてくれたたくさんの存在にたくさんの感謝と愛を届けます。
お誕生日は、嬉しい。
こんなに歳を重ねられたと深く感動する。
まだ、生きている。
何回も、あのとき、死んでいてもおかしくなかったという経験を乗り越えてきた私は、深く感動する。
いくつもの偶然、それを運というのだろうか。
たくさんの運と周りの人の助けのおかげで、今の私が存在する。
ありがたいことだ。
ありがとう。
誕生日には、朝一から、友達からお誕生日おめでとうの心暖まるメッセージが、LINEやメールで早々と届いている。
いつも、お誕生日を忘れず覚えていてくれて、しかも、私がスマホを開く前の朝早くから送信してくれている友に感服する。
いつもなら、食事にでかけてプレゼントを渡してくれたりするが、今は、こんな時期だから、落ち着いてから、ゆっくりとすることになっている。
それでも、わざわざ家まで宅建の合格祝いとおっきな洋菓子だらけの菓子箱を届けてくれたりもする。
私は、本当に幸せものだ。
今回は、母からのお祝い金でケーキを予約していたので、会社帰りに取りにいく。
思い付いて、スーパーで苺も買って帰った。
香川の小豆島産の女峰という苺だ。
他にもいろんな種類の苺があったが、一番甘い香りを漂わせていたので、こちらを選んだが、大正解だった。
晩御飯のあと、楽しみに待ち構えていた母と一緒に食べる。
ケーキには、お誕生日プレートがきちんと飾られていて、ろうそくもついている。
ろうそくを立て、火を灯す。
ケーキのろうそくの灯りは、とても綺麗だ。
しばらく愛でて、また一年の願いとともに吹き消す。
ケーキと苺は、母が喜ぶので二重に嬉しい。
ケーキのスポンジはフワフワで、生クリームも軽やかだ。
引き取りにいく時間を指定していたので、その時間に合わせて作ってくれていたようだ。
このケーキ屋さんは、いつも女性のパティシエ一人で、ケーキを作り売っている。
今日も、パティシエ姿でケーキを渡してくれた。
母が、満面の笑みで、
「すごく美味しい!ふわふわで作りたてみたい!生クリームもちょうどいい甘さで、美味しい!」とはしゃぐ。
「ろうそくも綺麗だし、ケーキ、予約して良かったね。」
母は、嬉しそうだ。
「苺も、すごく甘くて美味しい!」
母は、幸せそうだ。
私も幸せな気分になる。
「また、ここでケーキ予約するよ。」私は、嬉しくて言う。
「でも、私の誕生日は、まだまだ先だわ。」
母が、少しつまらなそうに言う。
ふふふ。
私は、少し笑って、
「じゃあ、ひな祭りのケーキを予約するよ。それなら、もうすぐでしょう。」と、提案する。
「ひな祭り。いいね。楽しみね。」
母は、嬉しそうに笑う。
「また、予約しとくよ。また、出来たてのケーキが食べれるよ。」
私も、笑顔で答える。
素敵な誕生日だった。
満足して、次の日、会社で、いつものとおり仕事をしていた。
お昼休みになって、ふと、アイスが食べたくなって、近くのコンビニに徒歩で買いに行った。
アイス一つだけっていうのも、あれだから、小さなチョコレート菓子も一袋あわせて買って、会社に戻った。
会社に戻って、冷蔵庫にアイスを入れ、チョコ菓子を机に置いたところで、慌てた様子で玄関から女の子が飛び込んできた。
「良かった。さっき来たらいなくて、でも、歩いている花田さんを見つけて、慌てて戻ってきたんです。」
息を切らしながら、嬉しそうに話す。
去年の秋くらいから、私の担当になった保険会社の女の子だ。
私は、年金保険に入っている。
ただ、私は、生命保険には入れない。実証済みだ。
だから、この子が提案してきた保険には、入れないと始めから説明している。
生命保険だけでなく、告知の必要な保険は審査が降りないから、来ても無駄だし、私に無駄なお金を使わなくていいとも言っている。
だけど、この子は、
「すみません。保険会社を代表して謝ります。」なんて言っていた。
心から言っているのが分かるから、困ったものだ。
「また、来てもいいですか?」
社交辞令だろうと、
「いいよ。来たいときにおいで。」
と答えた。
まあ、そのうち、来なくなるだろうと思っていたのだが、2ヶ月に一回、最近では一ヶ月に一回、雑誌やらを持ってきて現れては、おしゃべりをして帰っていく。
ああ、今月も来たんだな。
「ああ、ちょっと、コンビニにアイス買いに行ってた。ごめん、ごめん。」
私が謝ると、
「良かった。これ、渡したかったんです。昨日、お誕生日だったから。」と、
満面の笑顔で、リボンで結んだ包みを私に渡す。
自分のお金で買ったものだとすぐに分かる。
この子は、まだ、小さい子供がいて、家計も苦しい。
いつもの雑談から分かっている。
「ありがとう。」
私は、感謝して、笑顔で答える。
「そうだ。これ、あげる。」
私は、今、買ってきたチョコレート菓子を渡す。
「え、でも、今、買ってきたばかりなのに。」
彼女は、躊躇する。
「いや、私は、アイスが食べたかっただけで、アイスだけ買うのはちょっとと思って買ったものだから。大丈夫。」と説明すると、
「ありがとうございます。」と、とても嬉しそうに受けとる。
私のプレゼントに使うお金で、少しでも好きなもの買えたのに..
この子は、お菓子が大好きな子だ。
また、しばらく雑談する。
この子は、本当に嬉しそうにいろんな話をする。
最近のお昼ごはんは、納豆にキムチに、はまっている。パックのままで食べられて、洗い物は、お箸だけで済むしとか。
おなかすいてるときに買い物に行くと、あれもこれも食べたくなって買いすぎるからダメですねとか。
たわいもない話を楽しそうに笑顔で話す。
私は、この子のそばかすのあるかわいい笑顔が好きだ。
本当に心から笑う。
本当にかわいらしい。
この子のお話は、いつも、永遠に続きそうだ。(笑)
ちょうど、そのとき、福山所長が戻ってきた。
この子は、所長にも明るく挨拶を済ませるが、私とのおしゃべりは終わらせず続ける。
しばらくして、名残惜しそうにおしゃべりを終わらせて、
「また、来月、来てもいいですか?」と私に訴える。
「いいよ。」
私は、笑顔で答える。
彼女は、満面の笑顔で出ていく。
彼女を見送ってから、手元の包みに目をやる。
「何ですか?」
福山所長がたずねる。
「誕生日プレゼントをわざわざ持ってきてくれたんです。」と、私は答えながら、包みを開ける。
可愛らしいピンクのクマのマスコットだ。
なんて、可愛らしいものを選んでくれたんだろう。
私は、感動する。
「それは、何ですか?中身は、無いんですか?」所長がたずねる。
「ストラップかな?中身?ああ、この台みたいな箱。ん?箱にサクラアロマのテディベアって書いてますね。ああ!サクラの香りのするクマをくれたのか。ああ、一足早く、春を届けたかったんですね。」
私は、あの子の優しい気持ちが分かって、心から嬉しくなる。
あの子が、一生懸命考えながら、これを選んでいる姿が目に浮かび、微笑む。
「へ~、そうなんですか。」
福山さんには、価値が分からないようだ。
私には、とても嬉しいプレゼントだ。
あの子の想いの詰まったプレゼント。
とても温かくて、優しいまろやかな光をまとっている贈りもの。
ありがとう。
また、素敵な思い出が一つ増えた。
私は、この可愛らしい桜の香りのするクマさんわ、机に、台とともに飾る。
台に座っている可愛いクマを見つめながら、
また、これから一年、一つ一つ温かい光が増えるように過ごしていこうと心に誓う。