ミュウと日向の物語

【ミュウと日向の大学時代の物語】と【輝の行政書士試験に受かるまでの奮闘記】です。他の物語も書いていきます。🐈

輝の猫~ミルとの出会い1~

↑カテゴリー別のタイトルで、編集しました。【輝とミルのこと】をクリックすると、ミルの物語だけが、出ます。🐈






アマゾンの箱を気に入ったミル

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コロナで疲れ気味なので、気分転換に、私の愛しい娘、ミルの話を。


彼女との出会いは、8月13日、お盆真っ只中の日だ。

その頃、私は、最初の猫を亡くして3年くらい経っていた。

20年も一緒にいた彼女を亡くした痛手は大きく、というか、猫は30年生きると思っていた。
昔、アメリカのブログで、そんな猫を実際見ていたからだ。

彼女以上の猫は、いないし、これから30年も責任を持って、一緒にいる自信がなかった。
だから、もう飼わないと決めていた。


会社もお盆休みに入って、ゆっくり、朝起きて、二階で、くつろいでいると、お母さんが、下で、
「子猫がいる!」と騒いでいた。

二階の自分の部屋の窓から、下を見ると、小さい猫が、フラフラしながら、家の目の前の道路を歩いていた。
ぼ~っと、私の二階の窓を見上げている。

意識が、朦朧としている。
すぐに、このまま放っておいたら、命が無いことが、直感で分かった。

彼女は、二階の私の窓を見上げ続けている。

{このシチュエーションは、ずるいんじゃない。今日は、お盆の日。しかも、13日は、お父さんの月命日。しかも、こう言われているようだ。「どうするの?30年も面倒みれないと言うけれど、今、助けなければ、30年どころか、今日、死んじゃうよ?」 }

かなり、ズルい。知能犯だ。

下に降りて、子猫のほうに向かう。
「お姉ちゃん、どうする気?」と、
お母さんが、わめく。

お母さんが、猫を飼うのは反対なのは、分かっている。
さんざん、彼女が亡くなった後、
「これで最後だから、もう飼わないからね。」と、釘をさされていた。

子猫のほうに近づき、そっと抱えて、家の中に入れる。

お母さんが、「今日は、おばあちゃんちに行く日なんだから、もう行かないと。」と文句を言う。

お水をあげても飲まない。
お腹が、空いてるのだろう。
たけど、家には、猫用の食べ物は、もう置いていない。

「でも、このままだと、この子、死んじゃうよ。おばあちゃんちには行くから、家の中に帰るまで、置いといてあげようよ。」

ハンドタオルに収まるくらい小さいし、外は暑いし、かなり弱っている。

「ダメよ!全然、元気じゃない。庭に置いときなさい。」

{いつも不思議に思うんだけど、どうして、他の人は、死にそうなくらい弱っているとか、具合が悪そうだとかが、すぐ分からないのだろう。一目瞭然なのに。不思議だ。}

仕方なく、玄関口にそっと置いて、お水を置いて出掛けた。

大阪に向かう車中、ずっと2人で、口論していた。

やっと着いて、おばあちゃんとおじいちゃんに、お盆のお供えの和菓子や、お土産を渡して、四人で、お茶をする。

おばあちゃんは、私に会えて大喜びだ。しばらく、いろんな話をする。

でも、その間も、心配で心配で仕方ない。大丈夫かな?倒れてないかな?

おばあちゃんは、勘の鋭い人だ。
「輝ちゃん、どうしたの?何か心配事でも、あるん?」と心配そうに聞く。

さすが、おばあちゃん。おばあちゃんは、すぐに見抜いてしまう。

それで、私は、子猫の事を話して、
「ねえ、おばあちゃん、私、その子を飼いたいの。」と救いを求める。

おばあちゃんは、お母さんに向かって、「猫の一匹くらい、飼っておあげ。それくらい飼えるやろう。」と、
命令する。

おばあちゃんの命令は、お母さんにとって、絶対だ。従うしかない。

「分かったわ。」としぶしぶ言う。

「おばあちゃん、ありがとう。」と、
私は、喜んで、お礼を言う。

早速、帰らないとと立ち上がると、
「何、もう帰るの?来たばっかりじゃない。」とお母さんが、反論する。

「でも、今にも死んじゃいそうなくらい、弱ってるし。」と弱々しく言うと。

「早く帰ってあげなさい。」と、
おばあちゃんが、
「そうや、早く帰っておあげ。」と、
おじいちゃんが、それぞれ援護してくれる。

「おばあちゃん、おじいちゃん、今度は、ゆっくり来るから、ごめんね。」と、私が謝ると、

「分かってる。分かってる。早く行きなさい。」と2人で、笑顔で、見送ってくれる。

急いで車で、帰る途中、お母さんが、
「猫飼うんやったら、途中のホームセンターで、猫用のトイレとか、いろいろ買って帰らなあかんわ。」と言う。

「お母さん!」と私が喜ぶと

「帰った時に、いてなかったら知らん
よ。」と言う。

ホームセンターで、猫用トイレ、猫砂、エサ用容器、水入れ、首輪、離乳食用の缶詰、子猫用の缶詰、いろいろ思い付くものを買い込んで、家路を急いだ。






🐈続く🐈